Latitude Complex

アクセスカウンタ

zoom RSS Kodak Retina Ua(#016)

<<   作成日時 : 2008/09/01 22:35   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 6

ラティコンのトップページからカメラ紹介の記事が消えてしまったので、そろそろ新しい(古い(笑))カメラを紹介しようかなっと…

そういえば、初撮りの写真は公開(「Kodak Retina Ua(#016)試し撮り」)していても、まだ機材紹介をしていなかったカメラがありましたね!
画像

そう、「Kodak Retina Ua(#016)」(コダック レチナ)です!!

数あるフイルムフォーマットの中でも現存している35mmフイルムですが、元々は映画用の35mmフイルムを暗室で切断して、カメラにセットするようになったのが始まりで、その元祖はライカと言われているため、ライカ版135と呼ばれることもあります。
(135…なぜか頭に"1"が付いているのですが、映画用と区別する意図があるようです)

そんな35mmフイルムをパトローネに詰めて(カートリッジ式)、暗室がなくてもカメラに装填できるようにしたのが、フイルムメーカーとして有名なコダックだったのです。

このコダック レチナはパトローネ入り35mmフイルムを普及させるために開発されたようで、数多くのバリエーションがあります。
(#016…コダックの社内ナンバーで、同じRetina Uaというカメラでも社内ナンバーの違うバリエーションがあります)
画像

このレチナはレンズの根元の部分が革製の蛇腹になっており、レンズを格納して前蓋を閉めるとコンパクトにまとまります。

この蛇腹の部分に穴が開いてしまって、光線モレを起こすトラブルがあるそうですが、私の入手したレチナは何の問題もありませんでした。

ちょっと大きさが分からないと思うのですが、前蓋を閉めた状態では「minolta HI-MATIC F」と同じくらい…122X82X45mmとかなりコンパクトなのですが、重さは600gと大きさの割にはズッシリしています。
画像

レンズにはレチナ-クセノン(Retina-Xenon)F2 50mmが付いています。

同じ#016でもレチナ-ヘリゴン(Retina-Heligon)F2 50mmというレンズが付いたバリエーションがあり、1台入手してしまうとそちらも気になること請け合いです(笑

フィルター径は29.5mmと変わっていますが、マルミ光機からレチナ用にUVが販売されていますので、それをプロテクタ代わりに装着しています。
(ホント、マルミ様々です…ちなみにフィルタを装着したまま、前蓋を閉じることができます)
画像

シャッター速度はレンズに付いているリングを回して、赤いドット(レンズ上方)を合わせます。

見てください…シャッター速度は現代のものとは異なり、B、1、1/2、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/250、1/500の順に並んでいます。

先ほど、#016にはレンズの違うバリエーションがあると書いていますが、シャッターも「コンパーラピッド(X接点)」と「シンクロコンパー」の2種類のバリエーションがあり、この#016は「シンクロコンパー」となっています。
(…と、いってもこのシャッターの違いはよく分からないのですが(汗))
画像

絞りはレンズの下方のノブを移動して合わせます。

こちらは、2、2.8、4、5.6、8、11、16の順に並んでいます。

絞りのノブはクリックがあるのですが、絞り値の間隔が等間隔ではないので、もしかして、中間の絞り値が使えるのか?…謎なのであります(笑
画像

カメラ上部…

右からフイルム巻上げレバー、シャッターボタン(上側)、フイルムレリーズボタン(下側)、フイルム巻き戻しノブの順に並んでいます。

近現代の銀塩カメラとほとんど変わらない配置になっており、使い勝手も近現代機と変わらないのですが、シャッターボタンの下にちょっと見慣れないボタンが付いています。

このボタン(フイルムリレーズボタン)はフイルムの空送りに使用します。フイルム装填時にいちいち前蓋を開けてシャッターを切らずとも、このボタンを押すことにより、フイルム巻上げレバーでフイルムを空送りすることができます。

フイルム巻き戻しノブですが、クランクが付いていませんので、撮影終了後はグリグリ、グリグリと回してフイルムを巻き戻します。
(クランクがないとフイルムの巻き戻しも結構大変ですね(汗))
画像

カメラ底部…

右側から前蓋を開くボタン(上側)、フイルム巻き戻しボタン(下側)、三脚ネジ穴の順にならんでいます。

前蓋を開くボタンは文字通り、前蓋を開く際に押すとロックが解除されます。

ちなみに前蓋を閉じるときは、レンズ基部の上下にあるボタン(写真中央、上部のパイプ状になったボタンがレンズ基部の下側のボタン)を押しながら、前蓋を閉じます。

三脚ネジ穴の部分、左右をネジ止めしているのですが…うぅぅ、残念なことに、このレチナは右側のネジが欠落しています(涙
画像

カメラ左側…

カメラ左側(正面から見ると右側)の銀色のノブを引くと、裏蓋を開けることができます。

この角度から見ると、レンズ基部の蛇腹の部分がはっきりと分かりますね。
画像

カメラ右側…

カメラ右側(正面から見ると左側)なのですが…

前蓋を開けると手で握る部分の面積がとても小さくなってしまいます。

シャッターを切るときは手振れを起こさないよう細心の注意が必要です。
画像

フイルム巻上げレバー…

このレバーにフイルムカウンターが付いています。

このカウンターは残数式となっており、フイルム装填、空送りが終わったら、自分で外枠を回してフイルム撮影可能枚数をセットします。

アララ…「Retina」の文字の上に「↑」の形をしたキズがあるのがバレてしまいましたね!(笑
画像

フイルム巻き戻しノブ…

ノブの回りにはフイルムインジケータが付いているのですが…

当時のコダックフイルム専用のようです(汗
画像

カメラ背部…

「Kodak Retina Camera」の文字が…

派手な着色をした貼り革と取り替えてしまったらカワイイかなと思ったのですが、この文字がなくなってしまうのは惜しいです。

このレチナ入手後、少し綺麗にしようと思い、ボディをシリコンクロスで拭いていたのですが、シリコンクロスが真っ黒に(汗

どうやら、前所有者(もしくは販売者)が靴墨か何かで革の手入れをしていたようです…そんなんでいいのかな?
画像

カメラ内部…

内部の様子は「minolta HI-MATIC E」や「minolta HI-MATIC F」などの近現代の銀塩コンパクト機と変わらないですね!

このレチナは1951年1月〜1954年7月に生産されたカメラ、私より遥かに年上なのですが、操作系を含めて近現代の銀塩コンパクトカメラと変わらないというのは驚くべき完成度だと思います。

ちなみに、この#016だけで約18万9千台ほど製造されているそうで、当時のレチナの人気が分かります。
画像

ファインダー部…

先ほど、前蓋を開けると右手で持つところが少なくなってしまい、カメラのフォールディングにやや難があると書いていますが、もう一つの欠点はファインダー…

いや〜、玄関の覗き窓(広角レンズの入ったアレ!)よりも小さいファインダーを覗くと、ボヤ〜っとしたレンジファインダーのフレーム…必死になってピントを合わせていると、目が疲れること間違いなしっ!(笑

発売当時、ライカとは比べ物にならないほどお安い値段(388マルク〜412マルク)で、パトローネ入り35mmフイルムの普及に努めたレチナですので、ファインダーにはあまりお金をかけられなかったでしょう。

アレ!マルクって、コダックだからドルじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、コダックレチナを製造していたのは、コダックと合併したドイツのメーカーですので、ドイツコダックとしてドイツでも販売されていました。
画像

カッコイイのでもう一枚…(笑

色々書いてきましたが、まだ書いていないことを2点ほど…
(もっと、書き忘れたことがあるかもしれませんが(笑))

まずは1点目、このカメラは露出計が付いていません。
(もちろん、電池も使用しません!)

感と経験で露出を決定しなければならないのですが、鈍感にして、カメラにハマったのはAE機以降なので経験も不足しているワタクシは、単体露出計のお世話になっております(汗

コシナレンダーのVCメーター(シルバー)を載せたらカッコイイでしょうね!

それから、2点目…シャッターはフイルム巻上げレバーを巻き上げるとチャージされるのですが、1/500だけはチャージ後に変更できないようです。

つまり、1/500を使用する場合はフイルム巻上げ動作の前にシャッター速度を設定しなければならず、1/500に設定してチャージしてしまうと、その他のシャッター速度に変更することができません(汗

何度か操作系は近現代機と同じと書いているのですが、フイルムの巻上げは露出を決定してシャッターを切る直前に行うのがベターなようです。

さて、何点かの問題点も書いていますが、それらを補って余りあるほど楽しい銀塩カメラであることは間違いありません!

もちろん、現代機のようにサクサク撮影するわけにはいかないのですが、ゆっくり、じっくり、撮影を楽しむことができます。

そして、試し撮りでも公開した通り、ビックリするほど良く写るんですよ…コダックレチナは全てのバリエーションを含めるとかなりの生産台数がありますので、ほとんどクラシックカメラなのですが、驚くほどお安い値段で入手することができます。

興味を持たれた方は一台いかがでしょうか?

あっ!もちろん、アタリハズレはあると思うので、ハズレを引いてしまっても笑って許してやってください…「ニャん丸の野郎〜!!」って恨まないでくださいねっ♪(爆

撮影データ
PowerShot G6

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜
無骨な中に美しさがありますね。
やっぱり貼り革はオリジナルのままが良いんではないでしょうか。
私もスプリングカメラが欲しくなりました。
↓のサギソウも美しいですね。
TAKE
2008/09/02 00:00
またもや、ややご無沙汰してました^^
で、今回ですが、ニャん丸さんの楽しくてたまらないといった気持ちが伝わってくる解説で、
旧カメには大して興味が無いワタシでも(笑)、楽しく読ませていただきました^^
特にメカニズム部分の説明がいいです(笑)
ところで、こういった説明用に撮ったカメラの画像ですが、どのカットも実にイイ感じですね♪
背景がブラックというのも、こういったブツ撮りでは定番ですが、やはり決まっていると思います。
今回、本論ではなく、そういった点に非常に興味が行ってしまい申し訳ありません(笑)
YKND
2008/09/02 17:54
こんばんは。
このファインダーを見てるだけで酔う人もいるようですね。
私もスプリングカメラは645ですがミノルタのを持ってます。
持ってるだけで使ったこと無いんですが^^;
林檎狂
2008/09/02 20:20
ホントにブツ撮りのきれいなこと。
これくらい気合いを入れて撮ってやればカメラも喜ぶでしょう。
見習わなくっちゃ。

>靴墨
ワタクシも使います。皮がうんとくすんで白っぽくなっているようなときは黒も使いますが、ふつうはニュートラル(無色)を拭き込んでやります。銘柄はもちろんKiwiですよ。
TOMO
2008/09/02 22:31
皆さん、こんばんわ♪

TAKEさん、こんばんわ♪

TAKEさんのおっしゃる通り、本当にカッコイイんですよ!
カメラや時計って本当に男の子の心をくすぐりますよね(笑
(ワタクシの場合はライトもですけど…)
貼り革はグリーンなんてあったら、カワイイと思ったのですが、この「Kodak…」の文字は替えられませんよねっ!
スプリングカメラ…実は私のレチナはレンズがバネで飛び出してこないので(故障?)、あえてスプリングカメラという表現は使いませんでした(汗
サギソウもありがとうございます♪

YKNDさん、こんばんわ♪

う〜ん、YKNDさんを旧カメの世界に引きずり込んでやろうと、手ぐすねを引いて待っているですが(笑
YKNDさんの腕前なら、銀塩カメラでも充分楽しめ、また、新しい世界も開けるかもしれませんよ♪
さて、黒バックなのですが、黒いアクリル板を使っています。
これがまた、キズや埃が目立ってしまい大変な撮影になります(汗
ワタクシがマニュアル露出で撮影するのは、ブツ撮りとレチナくらいのものです(爆
ニャん丸
2008/09/03 23:27
林檎狂さん、こんばんわ♪

ミノルタのスプリング…セミミノルタかな?
さすが林檎狂さん、すごいカメラをお持ちですが…使ったことがないのも分かる気がします(汗・汗
スプリングではないのですが、私はオートコードが欲しい(笑
ローライも良いのは分かっていますが…やっぱりミノルタですよねっ♪
レチナは35mmが使えますので、林檎狂さんもぜひ1台いっちゃってください!
(ヘリゴン、気になる〜(笑))

TOMOさん、こんばんわ♪

し、師○とは言いませんが…(笑
TOMOさん、そして、修理屋さんのおかげで、銀塩の方も本当に楽しんでおります♪
ブログの性質上、すぐに公開できるデジタルの出番が多くなってしまうのですが、銀塩を持ち出したときのワクワク感といったら(笑
TOMOさんはほとんどご存知だと思いますが、まだまだ隠してる銀塩がありますので、楽しみにお待ちください。

靴墨…OKなんですね!
レチナは磨いたら少し革の部分がくすんでしまったので、ニュートラルを試してみます。またまた、情報、ありがとうございましたm(_ _)m
ニャん丸
2008/09/03 23:42

コメントする help

ニックネーム
本 文
Kodak Retina Ua(#016) Latitude Complex/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる